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板倉梓さんの「瓜を破る」2023年10月現在、1~8巻が発売中です。
⚠以下、あらずじや感想を書くにあたって多少のネタバレを含む場合もありますのでご注意ください⚠
女性のなかなか人には言えないセックスについての悩みについて描かれているのですが、そこまでエロ要素は強くありません。もちろん性的な描写はありますが、心理描写が丁寧で、こちらまで釣られてドキドキしちゃうような、そんな内容となっています。
女性の初体験は『破瓜の痛み』と比喩することから、このタイトルがついたのではないでしょうか。
あらすじ
主人公・香坂まい子32歳。
彼女のもっぱらの悩みは未だに処女であること。
高校1年生の時に初めて出来た彼氏とそんな雰囲気にはなったものの、未遂で終わり、現在に至る。
同僚の彼氏の話、テレビの不倫報道、動物園で見た動物の交尾、果ては沖縄銘菓ちんすこう…そんなものにまでセックスを連想してしまう日々。
そんな悩みを人に言えるはずもなく、「しばらくしていない」と経験者であるかのように周りには取り繕うが、嘘を重ねる程に虚しさは増すだけ…。
そんなある日、高校の同級会で元カレである佐伯くんと再会する。
佐伯くんが結婚指輪をしていないことから、「独身なんだ…」と少し嬉しくなるまい子。
帰り際、「方向が同じだから車で送る」とまい子に申し出た佐伯くん。
まい子は車の中でついにあの悩みを打ち明け、「1度だけでいいから自分とセックスをして欲しい」と元カレの佐伯くんにお願いするーー。
後半は主人公・香坂まい子の上司で、その厳しさ、人に対する当たりの強さから「処女っぽい」と噂される味園美由紀に焦点を当てたストーリー。
実は彼女には10年間一緒に暮らしている彼氏・真がいた。
「その気に慣れば私はいつでも結婚できる」そう高を括っていた味園だが、ある日仕事のイライラを真へぶつけてしまう。
そのうちいつものように仲直りするだろうと思っていた味園だが、ある日仕事から帰ると真の姿は無く、部屋から真の荷物も消えていてーー。
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感想
30代で、処女。
周りから見たらそこまで悩むことではないのかもしれないけれど、本人にとってはその悩みは結構根深いものがあると思います。
なんでもいいからとにかく経験してみたい…、そんなまい子の気持ちもわからなくはないです。
処女ということへの後ろめたさや恥ずかしさ、セックスへの興味、経験者への羨ましさ…いろいろな感情が渦巻いているからこそ、こんなに悩んでしまうのだと思います。
そんな複雑な感情を丁寧に描かれていて、女性として非常に共感できる部分が多い漫画でした。
また、処女の悩みだけではなく、男性のセックスレスやノンセクシャルといった悩みにもフォーカスを当てた部分があり、(漫画だけど)世の中いろいろな人がいるんだよな~。悩みは人それぞれ。なんて改めて実感しました。
セックスのことだけではなく、会社の人間関係や友人の大切さ、人への気遣い、日常で起こるいろいろな要素を含んだ作品です。
けっこう心理描写や起こる出来事がリアルなので、読んでいて自分の日常や感情と重ねてしまう部分が多く、予想以上に面白かったです。
買って良かったな、と思える作品でした。
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『瓜を破る』他の巻の感想はこちら↓
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