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板倉梓さんの「瓜を破る」2023年１０月現在、1～８巻が発売中です。
⚠以下、あらずじや感想を書くにあたって多少のネタバレを含む場合もありますのでご注意ください⚠
女性のなかなか人には言えないセックスについての悩みについて描かれているのですが、そこまでエロ要素は強くありません。もちろん性的な描写はありますが、心理描写が丁寧で、こちらまで釣られてドキドキしちゃうような、そんな内容となっています。
３巻ではまい子・味園・塚田、３人の恋の行方を描いています。
あらすじ
前半は主人公・まい子と鍵谷のお話です。
２巻で初デートをしたまい子と鍵谷は、まい子の部屋で飲むことになります。
初めて男の人を部屋に呼ぶまい子は『もしかして…』とほんのり期待をしてコンドームの購入を考えます。
(結局恥ずかしくて購入に至りませんが…)
部屋に到着し、緊張する２人。
鍵谷は異性の部屋に入るのが初めてだと告白し、
まい子も異性を部屋に呼ぶのは初めてだと告白します。
ドキドキが止まらない2人はお菓子を食べる際、
うっかり手が触れてしまいー。
抑えが効かなくなったまい子は鍵谷に迫ります。
最初は受け入れた鍵谷ですが、突然何も言わずに立ち上がり、
帰ってしまうのでした。
後半では鍵谷の小さい頃のエピソードも紹介されています。
話は変わってまい子の同僚の塚田のお話です。
最近できた彼氏とデートの日。
仕事の愚痴を言う塚田に対して、優しくアドバイスする彼氏・柚。
もともとサバサバした物言いをする塚田は、
ついつい言葉遣いがキツくなってしまいます。
帰り際、道端にしゃがみこんでいる人を見つけ、
心配して手を貸そうとする柚に対して塚田は
『ただの飲みすぎ。ほっといて行こうよ自己責任じゃん』と言い放ちます。
それに対して柚は『…冷たいなぁ』と言うのでした。
もしかして自分って、ドライを気取ったただのいやな奴？
と自問自答をする塚田。
その後、彼氏・柚とはどうなってしまうのでしょうか。
後半は、同棲していた彼氏が突然姿を消してしまった味園のその後のお話です。
２巻での出来事をきっかけに、和解した辻が味園の相談にのっていました。
辻に相談をしていくうちに、味園は仕事を休んで真を探しに行く決断をします。
行き先はなんと異国、タイ。
真のLINEのアイコンがタイの風景に変わっていたことだけを頼りに、
単身でタイへ行くことを決意。
果たして味園の勘は当たるのかーー！？
そして無事に真は見つかるのでしょうか。
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感想
ぐぐぐ…まい子と鍵谷の行く末が気になりすぎます！！
鍵谷から手を出すと思いきや、まさかのまい子から迫るとか！
ちょっと予想外でした。
それにしても、何も言わずに急に帰るとか…鍵谷…
いくらなんでもそれは無い…。
せめて何か言ってくれ…。傷つきますよね。
私がまい子なら立ち直れないと思います。
この２人どうなるのでしょうか。物語的に最終的にはくっつくとは思いますが…
一筋縄では行きそうにありません。
そして、塚田。
”ドライ”と”冷たい”って紙一重ですよね。
サバサバした人だと思いきや、空気の読めないヤツなだけだったりとかもありますし。
けっこう、これは現実世界にも多いのではないでしょうか。
こういうのって、気付くことが出来たら幸運です。
そして、周りに気付かせてくれる人がいることは幸せなことです。
塚田は自分を見つめなおすことができるのでしょうか。
そして、味園。
自分が大切にしている仕事を休んで、彼氏を異国に探しに行くとか…
かなりの覚悟ですよね。でも、女は覚悟を決めたら強いですから。
芯の強い味園なら、きっとミラクルを起こしてくれるのではないかと
次巻に期待しています。
あと、辻と仲良しに戻れていてほっこりしました！
女の友情はこじれると面倒ですが、案外ほんのちょっとしたことで
解決するものですよね。良かった！
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