「ピヨピヨ~」と、小さな声が孵卵器から聞こえてきた瞬間は本当に感動しました!
でも、孵化したその日からが本当のスタート。
そこに生まれた小さな命を、大切に守っていかなければなりません。
今回は、ウズラのヒナが孵化した直後からの育て方を、実際に育てた経験を交えて、できるだけわかりやすくご紹介します。
孵化直後は孵卵器で過ごそう
「ピヨピヨ…」小さくて可愛いヒナを目の前に、多くの方は「触りたい!」と強く思うことでしょう。
でも、ヒナの命を守るためには、その気持ちをグッと堪えてください!!!
ストップ✋生まれたてのヒナを触らないで!!
生まれたてのヒナたちは、
- 体温調節が上手くできない
- 免疫が弱い
- 体力がない
状態です。
特別な事情がない限り、極力触らないでそっと見守ってあげましょう。
では1つずつ、触ってはいけない理由を詳しく説明していきます。
ヒナは体温調節が上手くできない
まず、「体温調節が上手くできない」について説明します。
生まれたてのヒナたちは、まだ羽毛が生えそろっておらず体温調節が上手にできません。
温かい孵卵器の中から急に出してしまう行為は、人間で言えば薄着で冬の屋外に放り出されるようなものです。
孵卵器の中と外の温度差が激しいと、ヒナがビックリして弱ってしまう可能性があります。
また、長時間低い温度にさらされた場合は、体が冷えて死んでしまうこともあるので注意しましょう。
ちなみに、ヒナと言えば『フワフワでまぁるい体』を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、生まれたてのヒナの体は、フワフワしているどころか体全体が濡れている状態です。
特にこの状態の時は要注意。
体が濡れているまま温度の低いところに出すと、急激に体温が奪われてしまいます。

だいたい数時間で羽が乾き、フワフワな状態になります。



体の乾く時間は、ヒナたちのいる場所の温度によって異なるよ!
生まれたてのヒナは、免疫が弱い
次に「免疫が弱い」についてです。
生まれたてのヒナは、まだ菌に対する免疫力が整っておらず、ちょっとした雑菌でも病気に感染してしまう恐れがあります。
私たち人間の手や、外の世界には病気のもとになる菌がたくさんいます。
そんな菌のなかに、免疫の弱いヒナたちを放り込んだら病気になってしまうかもしれません。
ヒナたちが元気に過ごす為にも、気を付けてあげたいですね。
ヒナにはまだ体力がない
最後は「体力がない」についてです。
殻を破ることにたくさん体力を使ったヒナたち。生まれた直後は疲れ切っています。
そして、まだまだ小さなその体には体力があまりありません。
そんな状態の中、人間に長時間いじられたらどうなると思いますか?
疲れて、弱ってしまいます。
ヒナは生まれたその日からよく食べ、よく眠り、だんだんと体力をつけて行きます。
ヒナたちの体力が付くまでは、極力触らず、優しく見守ってあげましょう。



「触る」と言う行為は、ヒナにとってストレスにもなってしまうので、気を付けてあげようね!
やむを得ない場合は孵卵器から出す場合も…
実は我が家は、3羽のヒナのうち、1羽だけ事情があって生まれたその日に孵卵器から出しました。
理由は「いじめ」です。
詳細は別の記事で書きますが、最後に生まれたヒナが、先に生まれた2羽のヒナから執拗にいじめられたためです。
「このまま放置するとヒナの体力の限界がきて死んでしまう…」というところまで行ったために、やむを得ず他のケースに移しました。




寒い時期だったので、ヒナの体が冷えないように2つのことに注意しました。
- ヒナの体が完全に乾いてから孵卵器から出す
- 保温ライトや段ボールででケースの中の温度を高めに保つ
こちらも、1つずつ説明します。
孵卵器から出すのは、ヒナの体が乾いてから
「もう、すぐに出さなければ死んでしまう!」と言う状態なら話は変わってきますが…可能ならヒナの体が乾いてフワフワな状態になるまでは孵卵器から出すのを待った方が良いです。
先にも書きましたが、体が濡れている状態は、体温が奪われやすく死んでしまう可能性が高くなるためです。
一刻の猶予もない!と言う場合を除き、体が乾いてから他のケースに移すようにしましょう。
ケースの中の温度が下がらないように、保温しよう
生まれたてのヒナが快適に過ごすためには、37℃前後の温度が必要です。
ケースの中が寒くならないように、保温ライトや段ボールなどでしっかりと温かさを保ちましょう!
下の「用意したケースに移そう」の項目で、具体的な保温のやり方やアイテムを紹介していますのでそちらを参考にしてみて下さい。


保温ライトに寄り添い寝ていました。



これは予想外の出来事でした…。慌ててアイテムを買い足しました。



結局、しばらくの間は別々のケースで過ごさせていたもんね。…しかし、どこの世界にもいじめってあるんだね。



うん、これには本当にびっくりした~(泣)
水と餌を与えるタイミング
ウズラのヒナはとてもたくましいので、生まれたその日から自力で水を飲み、餌を食べ始めます。
個体差があるので、翌日から食べ始めるというケースもありますが、基本的には孵化したその日から与えられるように準備しておきましょう。
与えるのは体が完全に乾いて、元気に動き回るようになってからで大丈夫!
卵の中の「卵黄」が、ヒナのお腹に吸収されていて、しばらくは餌を食べなくてもそれを栄養にして過ごせます。



我が家では孵化してから12時間後に、水→餌の順に与え始めました。



それはもうビックリするくらいガツガツ食べていたよ。
遅くても、孵化してから24時間後には与えるようにしてくださいね!




ちなみに左のヒナは餌の上で寝ています。
餌の種類や与え方についての記事はこちら↓


孵卵器の温度を徐々に下げて行こう
孵卵器で過ごす日数は、孵化してからだいたい3日くらいです。
孵化したては37℃前後をキープしますが、徐々に温度を下げて行きます。
具体的には1日0.5℃(2日で1℃)くらいずつ下げて行くのが理想です。
【孵化~生後1週間】…37℃→35℃に徐々に下げて行く。
【2週間目~】…35℃→33℃前後まで徐々に下げて行く。
【3週目~】…33℃→30℃前後まで徐々に下げて行く。
【4週目以降】…適温と言われる25℃前後で過ごせるようになる。
注意点としては、先に書きましたが
- 孵化直後は37℃前後をキープする
- 急激に温度を下げない
です。
ちょっと大変ですが、ヒナたちが健康に育つために大切な作業です。頑張って取り組んでみて下さい!
孵卵器だと、ボタン1つで設定温度を変えられるのでとっても簡単ですよ!
今回使った孵卵器はこちらの記事で紹介しています↓


用意したケースに移そう
さあ、いよいよ孵卵器からの卒業です!
孵化から3日程度経ったヒナを、あらかじめ用意したケース(おすすめは衣装ケース)に移して行きましょう!
この時注意するべきは、ケースの中の温度です。



ここでもやっぱり大切なのは温度なんだ…。



それと、清潔な環境を保ってあげることも同じくらい大切だよ!
季節によりますが、寒い時期は保温ライトなどを使って温かい状態を保ちます。
おすすめの保温ライトはこちら↓
20Wと60Wがあるので、季節やケースの大きさで選んでください。
それでも温度が安定しないな…と思ったら、段ボールや発泡スチロールでケースを囲ってあげると、保温性がUPします!



上から布を被せてあげるのも良いですよ!
1つ注意点として、この時に寒いからと言ってケースのフタは完全に締め切らないこと!



確かに温かさは保てますが、酸素が入ってこなくなり、ヒナが死んでしまいます。
当時のケースを再現するとこんな感じ。


中には、保温ライト・温度計・ヒナ用の餌・水をいれました。


上には脱走防止用にバーベキュー用の網と、保温効果を上げるために衣装ケースのフタを乗せました。



空気が入る隙間を開けておくのを忘れずにね!



この隙間の大きさで温度調節をしていたよ!少し暑すぎるな、と思ったら隙間を大きめに開ければ温度が下がるよ!


さらに保温効果をあげるために、ブランケットも掛けました!



それ、向日葵のブランケット…



や、これはママのブランケットだよ!向日葵には貸していただけ!!



ママのものは、向日葵のもの…



おいっ(笑)!
そして、これをさらに段ボールに入れ、その下に厚手の段ボールも敷いていました。
段ボールを敷いたのは下から底冷えするのを防ぐためです。
特に、私がヒナを飼育していた部屋は寒かったので…かなり厳重に寒さ対策をしました!



夏の孵化は経験がありませんが、暑すぎるのもいけないので温度管理はしっかりしてあげましょう!



大人になっても温度管理は必要ですが、ヒナの時ほど慎重にならなくても大丈夫になります!
最も重要なのは温度管理!
本来ウズラのヒナたちは、生まれてしばらくはお母さんウズラのお腹の下で、ぬくぬく過ごします。
お母さんウズラの代わりに、その環境をしっかり作ってあげましょう!
ケース内に置いておける温度計があると温度管理しやすいので、ケースに移す前に1つは用意しておくことをおススメします!



この温度計は小さくて、見やすくて、さらには安くて、とってもオススメです。


最後に…
ウズラは餌をよくこぼし、フンの量もなかなか大量です。
清潔を保つため、ケースの下に敷いていたペットシーツは毎日取り換えました!
皆さんも、ウズラが病気にならないようにできるだけこまめにお掃除をしてあげてくださいね。



掃除のときにケースの中の温度が下がり過ぎないように注意してね!
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