昼下がりに夫くんから動画が送られてきた。
「アヒルがいた」と。
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…いや、これカルガモ(笑)。
家の前じゃん。見に行ってみよー!
そんな軽い気持ちで見に行くと…
ぎゃん!!
グレーチングの下に大量に落ちてる!!
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しかも親カルガモと地上に残った2羽の雛はカラスに狙われてる!!
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うーん。助けるべきか否か。
私は一瞬迷いました。
なぜなら…
野鳥は保護してはいけない
そうなんです。野鳥って保護してはいけないんです。
怪我をしている場合などはその限りではありませんが、きちんと法律で定められています。ただ、今回はグレーチングの下に雛が落ちてしまい、親カルガモも右往左往している状態だったので手を貸すことにしました。
グレーチングの下にいたのは何と9羽の雛。
怖がって側溝の奥へどんどんいってしまう…。
バケツを用意し、いざ!!
1時間近い格闘の末、なんとか6羽捕獲。
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残りの3羽はどうにもできないところにいってしまったので、可哀想だけど諦めました。ただ、まだ側溝内にいるのですごい鳴き声が聞こえてきて切ない…(涙)ごめんね。自分の家の側溝ならなんとしてでも保護したんだけど、よその家の前の側溝なのでずっと張り付いていることはできませんでした。(その家の持ち主には事情をお話しし、お騒がせしたことをお詫びしました)
さあ、保護したカルガモを親元へ!!いざ!!
あれ?親ガモどこ行った?さっきまで後ろにいたのに…
周りを見渡しても姿がありません。
近所の人に協力してもらい、探しましたが見つからず…
詰んだ。
この雛どうする。
そんなとき、ご近所さんからの提案
「動物病院に電話したら?」
うーん。
あ、そういえばよくTVでカルガモの親子の為に警察官が交通整理してる番組あるから、警察に連絡してみよう!!
~♪
「はい!○○警察署です!」
出たのは優しそうな女性警察官。
私:「…(間)あ、あの、カルガモ…」
女性警察官:「え?」
私:「カルガモの雛が溝に落ちているのを保護しまして、野鳥を保護してはいけないのは知っているのですが…排水溝に落ちていたもので…親鳥が近くにいれば返すのですが、いなくなっちゃって」
焦りすぎて自分でも何言ってるのかわからない(笑)
女性警察官:「えーと」
困っている。ですよねーーーーーー!ごめんなさい!!!
女性警察官:「カルガモの雛を1羽保護したということでしょうか?」
私:「いえ、6羽です。まだ3羽取り残されています」
女性警察官:「え!?そんなに!!少々お待ちください」
奥から男性警察官の声が聞こえた。
男性警察官:「私たちにはどうすることもできないから市役所に電話してもらいなさい」
(ですよね、ですよね。冷たく聞こえるけど、正しいです。)
女性警察官:「管轄が市役所なので、そちらに電話してもらうしかなくて…すみません。」(すごく申し訳なさそう)
女性警察官:「電話番号お伝えしますね。」
私:「あ、大丈夫です!調べます!」
女性警察官:「大丈夫ですか?」
私:「はい!今外なのでメモできないので!!困らせてすみませんでした!ありがとうございました、失礼します。」
こんなやりとりをしている間に近所の人が親カルガモを見つけてきてくれました!
よかったーーーーーー!!!
危険がないか確認して、親カルガモの近くで雛たちを離すと…
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無事に合流してくれました!!
よかった!!
心が痛むのは取り残された3羽の雛。凄まじい声で鳴いています。胸が締め付けられる…けどこれが野生の厳しさ…。
助かった子たち、強く生きるんだよ!!!
それにしてもポリスは出動してくれないんだね。当たり前か!
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