手作りごはんを与えるにあたって、一番心配なのは栄養の偏りではないでしょうか。
本当にこれで足りてる?
ドライフード(カリカリ)の方が良いのでは?
はい、私も同じようなことを何度も考えました。
結論から言いますと、手作りごはんを与えたあとも特に問題なく過ごしています。
むしろ手作りごはんに変えてから、体に嬉しい変化があったくらいです。
食材のグループ分け
この記事では、こちらの【症状・目的別栄養辞典】を参考に食材のグループ分けをしています。
数ある食材を
1群・2群・3群・+α
に分けます。
気になる使用量の割合は、
1群:2群:3群=1:1:1
です。
それでは、それぞれのグループを具体的に見ていきましょう!
1群:穀物グループ
穀物=炭水化物(雑穀も含む)です。
これらは愛犬のエネルギー源、
いわゆる元気の素となってくれるグループです。
写真の食材は一部になりますが、
白米・玄米・麦・そばやパスタ、うどんなどの麺類です。
写真にはありませんが、サツマイモもこちらのグループに入ります。
2群:肉・魚・卵・乳製品グループ
肉・魚・卵・乳製品=(動物性)たんぱく質です。
たんぱく質は、犬にとって最も大切な栄養素となります。
筋肉や丈夫な体をつくってくれるグループで、成長期には特に欠かせないものになります。
写真は数ある食材のごく一部です。
貝類は、与えられるものと与えられないものがあるので注意して下さい。
シジミやアサリは与えても大丈夫です。
私の場合はシジミやアサリでダシをとるだけで、身は与えていません。
理由は面倒だからです(笑)
3群:野菜・海藻グループ
野菜・海藻グループは、体のバランスを整えてくれます。
具体的には、老廃物を体の外に出すお手伝いをしてくれたり、免疫力を高めて病気になりにくい体をつくってくれるものになります。
ダイエット中の子には、ごはんのかさ増しにも使えますよ。
こちらの写真もごく一部になりますが、
根菜、イモ類、葉物、豆腐、きのこ、海藻など。
穀物グループにも属しているサツマイモはこちらのグループにも入ります。
+α:油脂グループ
油は高カロリーなので、避けるべきだと思っている人もいるかもしれません。
実は被毛や皮膚の健康を保つためにも、適度な油は必要です。
エネルギー源にもなってくれる大切な栄養素です。
もちろん、ドッグフードにも油は使われています。
ただし、高カロリーなのも事実。肥満予防のためにも与え過ぎには注意しましょう!
私の場合は、仕上げに小さじ1弱程度入れています。
鶏皮などが入っている場合は、油の量を減らしたり、入れない場合もあります。
写真以外にも使える油はあります。
また、写真には入っていませんが鶏皮もこちらに含まれます。
個人的なオススメはオリーブオイルかごま油。
オリーブオイルは体に良いですし、ごま油は香りが良いので食欲増進効果があります。
食欲のない子には鶏皮がオススメです!
+α:風味づけグループ
手作りごはんは基本的に水分の多い食事になります。
スープを作るにあたり、食欲をそそる香りのするものを使用することで愛犬の食いつきを良くすることができます。
もちろん、スープに溶けだした栄養も余すことなく摂れます!
このほかにも使える食材はあります。
また、肉や魚を煮出した汁もオススメです。
まだまだ使える食材はたくさんある。
上記で紹介したような感じで、
1群・2群・3群・+α
に食材を使い分けます。
ちなみに、それぞれのところに書いたとおり写真の食材は一例です。
もっと詳しく知りたい方はこちらの本を読んでみて下さい!
食材の切り方
手作りごはんや缶詰に入っている角切り野菜が、愛犬のうんちにそのままの形で出てきたことはありませんか?
犬は大きく切られた野菜の消化が苦手です。
また、犬は基本的に食事をあまり噛まずに丸呑みすることが多いので、のどに詰まらせないためにも野菜をある程度細かく切ってあげる必要があります。
ここでは、我が家の食材の切り方を参考までに載せておきます。
左が人参(人参以外の野菜も同じように切っています)。
右がきのこMix(しめじ・舞茸・エリンギ・えのき)です。
フードプロセッサーがある方は、それを利用するとより簡単に細かく刻めます。
ハイシニアの子の場合は、飲み込みやすいように、ペースト状にしてスープに混ぜてあげるのも良いと思います!
向日葵の場合はペースト状にした野菜は好まなかったのと、年齢的に歯や顎の健康のためにも「噛む」行為をさせたかったので刻むという選択をしています。
野菜やキノコは消化しやすいように細かく、
お肉は食べる・噛む楽しさを感じさせるために少し大きめに、
穀物は消化しやすいように柔らかく煮る…
こんな感じで食材ごとに切る大きさを工夫しています。
ちなみに、切った野菜やきのこはジップロックに入れて冷凍し、その都度必要な分だけ鍋に入れています。
毎回作るのは大変なので、ある程度の量を一度に切っておくと楽ですよ♪
便利な昆布水
我が家は写真のような昆布水を常備しています。
作り方は簡単。容器に切出し昆布と水を入れ、一晩冷蔵庫に入れておきます。
それを水の代わりに使います。
もちろん昆布水だけではなく、昆布自体も使えます♪
とは言え、昆布はそんなに大量に必要ありませんので少量だけを細かく刻んで犬用ごはんに入れ、あとは人間のごはんを炊くときにそのまま炊飯器に入れちゃいます。
余談ですが、炊飯器に昆布を放り込んでおくと炊きあがりのごはんがまろやかになってとっても美味しいですよ!
余った昆布水も水代わりに一緒に炊飯器に入れちゃいます!
向日葵のおこぼれを飼い主に与えています。
注意すべき点
ドッグフードに注意すべき点があるように、手作りごはんにも注意しなくてはいけないことがあります。
アレルギー
もともとアレルギーのある食材は避け、初めて食べる食材は少量ずつあたえてください。
また、複数の食材を一度に与えてしまうとアレルギーが起きた場合にアレルゲンを特定しにくいため、手間はかかりますが手作りごはんに切り替える前に今後与えるであろう食材を単体で少量ずつ与えてみることをおすすめします。
お金がかかってしまいますが、病院でアレルギー検査をしてみるのも1つの手段としてありますよ!
向日葵もアレルギー検査をしたことはありますが、こんな感じで結果が出ます。
(調べる項目は料金によって変わります。)
ただし、アレルギーの結果は年々変わるそうです。
獣医さん曰く、定期的に調べた方が良いよ!とのことでした。
調べた項目以外のものは、少しずつ与えて様子を見るようにしています。
持病
病気によっては避けた方が良い食材、取り過ぎない方がよい栄養素があります。
持病を持つ犬は、普段からケアフードを食べている子も多いと思います。
切り替える前に本で調べたり、かかり付けの獣医さんに相談してみましょう!
誤嚥
手作りごはんに限ったことではありませんが、小型犬やパピー犬、シニア犬は特に、食材を喉に詰まらせてしまう危険があります。
このような子には、食材の切る大きさを工夫することが大切です。
適度な大きさと言うのは、犬の体格によっても変わってくるので、愛犬の体の大きさや、食べ方の様子を見ながら調節してみて下さい。
排泄の回数や体の変化
個体差はありますが、手作り食に切り替えると当然、体の変化が出てきます。
単純に水分摂取量が増えるため、高確率でおしっこの回数が増えると思います。
我慢のさせ過ぎには気を付けて、切り替え直後はこまめに様子を見てあげてください。
だんだんと、どのくらいのペースでおしっこをさせるべきかがわかるようになります。
また、体重の変化にも注意です。
その子に合った適量を与えたとしても、体重の増減が出る場合があります。
多少の増減なら問題ありませんが、あまりにも変化があるようでしたら、様子を見ながら量を調整してみて下さい。
我が家の愛犬・向日葵に起こった体の変化を書いた記事はこちら↓
愛犬の様子をこまめに観察してみよう!
普段から愛犬の様子はしっかりと見ていることと思いますが、食事を切り替えたときもよーく観察してあげてください。
どんなふうに食べているかな?
体に異変はないかな?
どんなものを好んで食べて、どんなものを残しているかな?
排泄物はどんな感じかな?
愛犬の好みや変化を知ることで、手作りごはんに向き合う楽しみも増えて行くと思います。
決して「こうするべき」というべき思考や
「頑張らなくてはいけない」という考え
は捨てて、無理のない範囲でやっていくことが大切です。
飼い主さんに楽しむ余裕があるからこそ、愛犬はのびのびとリラックスして過ごせると言うことを忘れないでください(^▽^)
私も手作りごはんが作れない時は、普通にドライフードや缶詰に頼ってますよ!
向日葵はカリカリごはんも好きですよ!
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