最近カンガルーのドッグフードやおやつを見かけるようになったんだけど、良さがいまいちわからないんだよね…
人間でもなかなか食べる機会のない肉だけに、わからなくて当然ですよね!
「最近増えてきたな~」、と感じるカンガルー肉を使ったドッグフードや犬用おやつ。
カンガルーのお肉を食べたことのある人ってあまりいないのではないでしょうか。
「自分が食べたことのないものを買うのは…」
「味も良さも良くわからないし…」
と、躊躇してしまう気持ちはよーくわかります。
私もカンガルー肉を食べたことは人生で1度しかありません!
そんな避けられがちなカンガルー肉ですが、実は犬に与えるメリットが思いがけずたくさんあるんです。
ここでは、カンガルー肉を犬に与えた時のメリットとデメリット、そして注意点を解説していきます。
向日葵もカンガルーのドッグフード食べてるよ!
ちなみに、私がカンガルーのドッグフードを購入するようになったきっかけは、愛犬向日葵が急性膵炎・急性肝炎と命の危険がある病気に立て続けになってしまい、それまでの食事を見直すことになったときです。
知人から食事指導に力を入れている獣医師を紹介してもらい、その先生と一緒に選びました。
今では、カンガルー肉は向日葵が最も好きなお肉として君臨しております。
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犬にカンガルー肉を与えるメリット
他のお肉と比べてなかなか情報の少ないカンガルー肉ですが、ここでは、カンガルー肉を愛犬に与えるメリットを6つご紹介します。
①高タンパク・低脂質
カンガルー肉は、そのムキムキとした筋肉質な姿からもわかるように、タンパク質を多く含み、脂質が少ないお肉です。
体脂肪率は驚異の2%!!
僕らですら15%前後あるのに…。
※競走馬は5~8%
タンパク質は丈夫な筋肉や骨、健康な皮膚・被毛を作るのために不可欠で、犬にとって非常に大切な栄養素です。
また、低脂質な食事は肥満や病気のリスクを減らすことができます。
高タンパク・低脂質については馬肉の記事でもう少し詳しく解説しているので、よかったら合わせてご覧ください↓
で、あるじの体脂肪率は?
えっ!!
(カンガルーと馬のあとに聞く!?)
②低カロリー
カンガルー肉は他の肉と比べ、部位に関係なく非常に低カロリーです。
どのくらい低カロリーかと言うと…
カンガルー肉100g | 110kcal |
馬肉100g | 110kcal |
鶏むね肉(皮付/皮なし)100g | 133kcal/105kcal |
鶏もも肉(皮付/皮なし)100g | 190kcal/113kcal |
ラム肉(ロース)100g | 227kcal |
牛肉(サーロイン)100g | 298kcal |
豚肉(バラ)100g | 386kcal |
ご覧の通り、そのヘルシーさは鶏肉とほぼ同等です。
また、カンガルー肉は脂肪を分解して燃焼させやすくし、さらに脂肪をためこみにくくさせる共役リノール酸(オメガ6脂肪酸)が非常に豊富に含まれているため、しっかりと食べながらも太りにくい体をつくることができるのです。
そんなカンガルー肉、実は人間界でもモデルやアスリートから高く支持されているお肉なんです。
ダイエットをしている子には特におすすめの食材となります。
③低アレルゲン
カンガルー肉は非常に低アレルゲンな食材です。
数ある低アレルゲン食材の中でも、特にアレルギー対策に向いている食材と言えます。
これは、他のお肉に比べて珍しいタンパク源だからというのが一つの大きな理由です。
もちろんすべての犬にアレルギーがでないわけではありませんが、愛犬のアレルギー症状でお困りの方は一度試してみる価値はあると思います。
④オメガ3脂肪酸が豊富
カンガルー肉にはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
このオメガ3脂肪酸は、必須脂肪酸です。体内で作ることができないので、食事からの摂取が必要不可欠となります。
では、犬にとってオメガ3脂肪酸はなぜ必要なのでしょうか。
オメガ3脂肪酸には次のような働きがあります。
- 皮膚の健康維持
- 被毛の健康維持
- 関節の健康維持
- 繁殖、免疫、発育機能の正常維持
- 脳の健康維持
- 心臓・血管の健康維持
- 目の健康維持
ざっと見ただけでも、かなり重要な役割があることがわかります。
ただ、このオメガ3脂肪酸はこれだけ大切な役割があるにも関わらず、不足しがちな栄養素なんです。
なぜかというと、そもそも食べ物に含まれている量が少なく、ストレスや添加物の影響で失われがちになるためです。
そのため、普段から意識的に与えたい栄養素の1つとなります。
ただし、過剰摂取になるとデメリットがありますので与え過ぎには注意しましょう!
なんでも与え過ぎれば毒になります!
適量という言葉を忘れずに!
⑤鉄分と亜鉛が豊富
カンガルー肉には鉄分と亜鉛が特に豊富に含まれています。
鉄分は皆さんもよくご存じの貧血を予防する効果を持っています。
その他にも免疫力を高め、疲労感を防いでくれるという効果があります。
また、亜鉛には発育を促進する効果や、皮膚や被毛を美しく健康に保つ効果があります。
⑥無添加なものが多い
カンガルー肉は家畜として育った動物とは違い、野生で育ったカンガルーを使用しているため、抗生物質やホルモン剤、残留農薬などを含有していません。
また、カンガルーが生息するオーストラリアでは食肉の衛生管理について世界で最も厳しい基準を設けています。
そのため、カンガルー肉は世界でも安全なお肉として知られています。
カンガルー肉を与えるデメリット
さて、続いてはメリットの次はデメリットを紹介します。
①高価で入手困難
カンガルー肉は、私たち日本人にはあまり馴染みのないお肉です。
オーストラリアでは比較的ポピュラーなカンガルー肉ですが、日本ではなかなか手に入れることはできません。
私もカンガルー肉そのものを売っているお店は見たことがありません。
通販でなら手に入れることはできますが、なかなか高価だなという印象です。
カンガルー肉を日常使いにしたい場合は、総合栄養食のドッグフードを使用するのが一番負担なく取り入れられるでしょう。
②慣れるまで消化に時間がかかることもある
カンガルー肉は珍しいタンパク源であるためアレルギー対策としては有効ですが、その反面、慣れないタンパク源に消化器官が対応しきれない場合があります。
そのため、初めて与える場合は少量から始め、徐々に量を増やしていくとスムーズに消化できるようになるでしょう。
③過剰摂取による栄養バランスの崩れ
総合栄養食のドッグフードとしてカンガルー肉を使ったものを与えるのは問題ありませんが、もしもカンガルーの生肉を入手して、それだけを与え続ける場合は栄養の偏りに注意が必要となってきます。
カンガルー肉だけを与え続けた場合、カルシウムや特定のビタミンなどが不足する恐れがあるため、他の食材と組み合わせてバランスよく与えることが必要です。
④アレルギーのリスクがゼロではない
カンガルー肉は優秀な低アレルゲン食材ですが、そのリスクはゼロではありません。
稀に、カンガルー肉に対してもアレルギー反応を示す犬がいます。
そのため、初めてカンガルー肉を与える場合は他のフードと同様、少量から試すことをおすすめします。
カンガルー肉を与えるときの注意点
デメリットでも書きましたが、カンガルー肉を初めて与える場合は少量から試し、アレルギーの有無や便の状態などをしっかりチェックしましょう。
慣れないものをいきなりたくさん与えた場合、体調不良を起こしてしまう場合もありますので、面倒がらずに愛犬の体調を観察しながらフードの切り替えを行うようにしてください。
また、カンガルー肉単体で与える場合は、他の食材と組み合わせて、バランスの良い食事になるように心掛けることが大切です。
カンガルー肉と馬肉の違い
ここまでカンガルー肉について解説して来ましたが、メリットが馬肉と重なる部分が多いことにお気づきでしょうか?
馬肉の記事はこちら
どちらも高タンパク・低脂質・低カロリー・低アレルゲンな食材だけど大きな違いって何?
カンガルー肉を馬肉と比べた時に出る大きな違いは次の3点です。
- オメガ3脂肪酸が特に豊富
- 完全自然食
- 馬肉以上の優秀なアレルギー食材
では、違いが分かったところでもう少しわかりやすく、それぞれのお肉がどんな子により向いているのかを解説したいと思います。
カンガルー肉はこんな子におすすめ!
- 関節炎やアレルギーがある子
- ダイエットが必要な子
カンガルー肉に豊富に含まれるオメガ3脂肪酸には抗炎症作用があるため、関節炎のある子におすすめです。
また、馬肉以上に低アレルゲンの食材であることからアレルギーに悩んでいる子には非常に効果的な食材と言えるでしょう。
そして、カロリーこそ馬肉と同等ですが、脂肪燃焼効果や脂肪をため込みにくくする共役リノール酸(オメガ6脂肪酸)が非常に豊富に含まれている点から、ダイエットが必要な子にはカンガルー肉を特におすすめします。
馬肉はこんな子におすすめ!
- 活動量が多い子
- 貧血気味の子
- 食欲がない子
- 胃腸が弱い子
馬肉は体に吸収されると、速やかにエネルギー源となるため、活動量の多い子にもってこいの食材です。アミノ酸が豊富に含まれているので疲労回復効果も期待できます。
また、血液を作るためのミネラルが豊富に含まれているため、貧血気味の子にもおすすめです。
馬肉は嗜好性が高く、消化に優れているため食欲がない子や胃腸が弱い子にも比較的安心して与えることができる食材です。
まとめ
カンガルー肉は非常に安全であり、様々な面で優秀な食材ですが、一番大切なのはやはり愛犬の体質に合うことと、喜んで食べてくれることだと思います。
それを知るには、億劫にならずに、様々なものを少量から試してみることが必要になってきます。
我が家で与えているカンガルー肉を使用したキアオラというドッグフードは、少量の規格から販売されているため、初めてカンガルーを与える方にも負担が少なくて済むので非常におすすめです。
全犬種・全年齢に対応しています。
※ただし、キアオラのカンガルーにはドライフィッシュが含まれているため魚のアレルギーを持っている子には注意してください。
キアオラ【カンガルー】のサイズ展開は400g/800g/2.5㎏/4.5㎏/9.5㎏
向日葵はカンガルー肉が一番好きだよ!
向日葵は淡白なお肉が好きだよね。
我が家では与えたことはないため、詳しく紹介することはできませんが…
カンガルー肉以外のお肉を使っていない総合栄養食のドッグフードはこちら↓
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