犬に馬肉を与えても大丈夫?メリットとデメリットについて解説!

飼い主さん

愛犬に馬肉って与えても大丈夫なの?

あるじ

犬に馬肉を与えても大丈夫です!
馬肉を与えるメリットはたくさんあります!

近年、馬肉を使ったドッグフードが注目されるようになってきました。

そんな中で、

『本当に馬肉って与えても良いの?』

『馬肉を与えるメリットって何?』

『生であげるべき?加熱してあげるべき?』

そんな疑問を抱く飼い主さんも多いはず。

実は私も、以前はみなさんと同じような疑問を持っていました。

そんな私が最初に馬肉を手に取ったきっかけは、愛犬が急性膵炎になってしまったときにドッグカフェを経営している知人からすすめられたからでした。

とは言え、愛犬にとっては初めての馬肉。

それはそれは、いろいろな疑問が頭をよぎりました。

でも、実際に馬肉を与えてみたらメリットがたくさんあったのです。

ここでは、獣医師の開催する食事セミナーに通った経験があり、犬の栄養管理士の勉強をした私がおすすめの馬肉を使ったドッグフードを交えながら解説していきます。

向日葵

ここでは愛犬に馬肉を与えるメリット、デメリット、注意点をしっかりとお伝えしていくよ!

※当ブログはアフィリエイトプログラムに参加しています。

目次

愛犬に馬肉を与えるメリット

犬にとってさまざまなメリットのある馬肉。ここでは7つのメリットを紹介します。

①高タンパク・低脂質

馬肉は高タンパク・低脂質な食材です。

では、そもそもなぜ高タンパク・低脂質が犬にとって良いのでしょうか。順番に解説していきます。

まずはタンパク質。

タンパク質にはこんな役割があります。

  • 丈夫な筋肉や骨をつくる
  • 健康な皮膚や被毛をつくる
  • 毛艶が良くなる

つまり犬が健康な体をつくり、維持するためには人間と同じくタンパク質が必要不可欠なのです。

このタンパク質が不足すると次のようなことが起こる可能性があります。

  • 発育不良
  • 抜け毛
  • 毛艶が悪くなる

このようにタンパク質が不足した場合、犬の体の内部や外部すべてのことに影響が出る可能性があります。それだけ犬にとってタンパク質は大切なものなのです。

馬肉は良質なタンパク質を豊富に含み、犬の健康な体づくりを助けます。

では、次に脂質についてです。

低脂質が良いと言っても、脂質は決して悪ではありません。適度な量の脂質は犬の健康に欠かせないものになります。

脂質には主にこんな役割があります。

  • エネルギー源になる
  • 神経を正常に保つ
  • ホルモンや細胞膜を作る
  • 体温の維持
  • 内臓の保護
  • 健康な皮膚や被毛をつくる
  • 体内で作れないアミノ酸の摂取

ついつい私たちは「脂質=悪」と思いがちですが、こんなにも大切な役割があるのです。

ただし、やはり脂質の摂りすぎは悪にもなり得ます。

脂質を摂りすぎると、次のようなことが起こる可能性が出てきます。

  • 肥満になる
  • 病気のリスクが上がる

高脂質なものを食べ続けた場合、肥満や急性膵炎などの命に関わる病気にかかるリスクがあります。

これらを避けるためには、脂質を摂り過ぎないよう普段の食事に注意する必要があります。

つまり低脂質の食材を取り入れることは、健康な体を維持しながら、肥満を予防し、病気のリスクを減らすことができるのです。

②低カロリー

馬肉は栄養価が高いというメリットをもちながらも、低カロリーです。 

ダイエットを考えている場合などには、必要なタンパク質を摂取しながらカロリーコントロールがしやすい馬肉は非常に優秀食材と言えます。

最近少し太ってきたな…。

食事量を減らさずカロリーを抑える方法ないかな…。

そんな悩みを持った飼い主さんにはぜひ馬肉を試してもらいたいです。

③低アレルゲン

皆さんの愛犬は食物アレルギーをお持ちですか?

鶏肉がダメ、牛肉がダメ…もしかしたらそんな愛犬の体質に悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

犬も人間と同じく、体質的に特定の食材にアレルギーを持っていたり、同じ食材を長期間食べ続けることでアレルギーを発症する場合があります。

食物アレルギーの症状は主に次の3点です。

  • 皮膚の痒み・赤み
  • 消化器症状(嘔吐・下痢など)
  • 呼吸器症状(咳・くしゃみ・鼻水)

犬は特に牛肉、乳製品、穀物(トウモロコシや小麦)などでアレルギーを起こしやすいことが多いことがわかっています。

もともとアレルギーを持っているわけではない場合、極端にこれらの食材を避ける必要はありません。

ただし、アレルギー発症のリスクを回避するためにも普段から馬肉のような低アレルゲン(アレルギーの原因になりにくい食材)を食事に取り入れることをおすすめします。

※馬肉は低アレルゲンの食材ですが、個体によってはアレルギーを起こす可能性もあります。

④嗜好性が高い

馬肉は犬にとって嗜好性が高い食材です。

実は馬肉には糖質(グリコーゲン)が多く含まれているため、ほんのりとした甘みやうま味があるのです。

どのくらい含まれているかと言うと…実に牛肉の約3~5倍!

犬は甘味を喜びますので、馬肉は非常に食いつきが良い食材と言えるでしょう。

ちなみにこのグリコーゲンは、体に吸収されると筋肉や肝臓の働きを助け、エネルギー源となります。

フードの食いつきが悪い、とお困りの飼い主さんは、馬肉をトッピングに使ってみるのもおすすめです。

⑤アミノ酸が豊富

最初にタンパク質の大切さについて書きましたが、アミノ酸とは、タンパク質の素となる栄養素です。

タンパク質をつくるためには約20種類のアミノ酸が必要ですが、犬はそのうちの10種類を体内で作り出すことができないため、食事からの摂取が必要になります。

馬肉はたんぱく質を作るために必要なアミノ酸を豊富に含んでおり、その中には犬の体内で作られないアミノ酸も含まれています。

これらは筋肉維持・皮膚や被毛の健康維持・疲労回復などに欠かせない栄養素です。

⑥ミネラルが豊富

馬肉は亜鉛、鉄分カルシウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。

これらミネラルは丈夫な骨や歯、血液を作るために重要な役割を果たします。

また、体の機能を調節して、心身のバランスを正常に保ってくれるものでもあります。

これらのミネラルは犬の体内で作ることができないため、食事からの摂取が必要となります。

⑦消化・吸収が良い

馬肉は繊維が柔らかく、消化・吸収がしやすい食材です。

消化・吸収がしやすいということは、胃腸への負担が軽減されるため、胃腸の弱い犬にもおすすめできます。

また、食べた馬肉は速やかに分解・吸収がおこなわれるので効率的なエネルギー補給にも繋がります。

馬肉を与えるデメリット

さて、ここまで7つのメリットを紹介してきました。

次は馬肉を与えるデメリットについて3つ紹介して行きます。

①生肉は感染症を引き起こす可能性がある

馬肉にいる寄生虫で「サルコシスティス・フェアリー」というものがあります。

実はこのサルコシスティス・フェアリーは馬だけでなく、犬にも寄生する虫です。

これを死滅させるためには、馬肉の中心温度をマイナス20度で48時間以上冷凍させる必要があります。

このため、『生肉』を購入の際には冷凍で販売されているものを選ぶようにすると安心です。

ちなみにこのサルコシスティス・フェアリーは、人間には寄生しません。

参考:東京都保健医療局サイト

②下痢をする場合がある

初めて生肉を与える場合や、初めてのフードを食べる場合、下痢をしてしまう場合があります。

まず、どんなドッグフードにもいえることですが、新しいドッグフードに切り替えるときに、今まで食べていたものに適応していたお腹が、新しいドッグフードに対応しきれず下痢をしてしまう場合があります。

ドッグフードを新しいものに切り替えるときには、最低でも1週間、できれば2~3週間かけて切り替えて行くのが理想です。

今まで食べていたドッグフードに少しずつ新しいドッグフードを混ぜて愛犬に食べさせ、特に体調に目立った変化がなければ徐々に新しいフードの量を増やしていくと、愛犬のお腹もスムーズに対応できるようになるでしょう。

そして生肉を初めて与える場合も下痢を起こす場合があります。

生肉が初めての場合は上記のやり方にもう一工夫してあげると安心です。

それは、加熱

最初は軽く加熱をしてから徐々に生肉に切り替えて行くという方法です。

特にパピーやシニア犬の場合は免疫力が成犬ほどありませんので、少し加熱をしてから与えて様子を見る方が安心です。

飼い主さん

ずっと加熱をして与え続けるのはダメなの?

絶対NGではありませんが、実は馬肉は加熱すると失われてしまう栄養素があります

せかく生肉タイプを買ったのであれば、犬の体調に問題がないことが確認できたら、最終的には生で与えるのがおすすめです。

生肉を与えるのが不安で加熱した馬肉を与えたい場合は、トッピングとして使用するか、すでに加熱加工されたドライタイプのものを購入すると良いでしょう。

あるじ

向日葵に初めて生の馬肉を与えた時は、完全加熱半生→生肉という順でトライしました。

向日葵

半生状にする時は、お湯をかけたり、表面だけ焼いたり、数秒レンチンしたりしましたよ!

ただし、激しい下痢を起こす場合や、数日たっても下痢が治まらない場合などは、アレルギーを持っていたり何らかの成分が体に合っていない場合が考えられます。

その場合はいったん与えるのを中止して、速やかに獣医師に相談しましょう。

馬肉(生)を食べる向日葵

③パピー・シニア・体重を増やしたい犬には工夫が必要

メリットに低カロリーと書きましたが、これは場合によってはデメリットにもなり得ます。

パピー・シニア犬に馬肉を絶対に与えてはいけないというわけではありませんが、

パピー期の犬は、成犬よりもカロリーを必要とします。

また、少食の子や、痩せすぎで体重を増やしたい子、さまざまな理由でカロリーを摂取しなければならない子、こういった場合、馬肉は個人的にはおすすめしません。

なぜなら馬肉単体の場合、低カロリーのため体重増加はほとんど望めないと思うからです。

どうしても与えたい場合は他のフードと合わせて与えることをおすすめします。

あるじ

馬肉は嗜好性が高いので、このような場合はトッピングとして使うのが良いと思います!

また、生の馬肉の場合、パピー・シニア犬にいきなり与えることは避けた方が良いでしょう。

パピー・シニア犬は成犬に比べて免疫が弱いため、いきなり生肉を与えると体調を崩してしまうことがあります。

最初は加熱したものを与えるようにしましょう。

④価格が高い

残念ながら、馬肉を使ったドッグフードは価格が高いものが多いです。

大型犬などごはんの量を必要とする犬の場合、食事すべてを馬肉にするとかなりのコストがかかってしまうことが予想されます。

もちろん、『愛犬の健康のためなら!!』と続けられるのであれば問題ありませんが、食事とは毎日数回摂るものです。

無理のない範囲で取り入れて行きましょう!

向日葵

向日葵も毎食馬肉を食べているわけではないですよ。
(毎食食べたいですが…)

あるじ

ドライフード、缶詰、手作り食…いろいろ使ってます!

馬肉を与えるときの注意点

メリットのところでも書きましたが、改めて注意点を紹介します。

①生で与える場合の注意点

生食を初めて与える場合、下痢をしてしまう場合があります。

最初は必ず少量からスタートして愛犬の体調を観察し、徐々に与える量を増やしていくようにしましょう。

また、最初から生で与えるのが不安な場合は少し加熱をして与え、徐々に生食に切り替えるようにしましょう。

特にパピー・シニア犬の場合は成犬と比べて免疫力がしっかり備わっていないので最初は加熱したものから与える方が安心です。

②栄養バランスの注意点

馬肉には良質なタンパク質やアミノ酸、ミネラルといった犬の体に必要な栄養素が豊富に含まれています。

しかしながら、赤身だけを与え続けた場合、栄養としては不十分です

できれば馬の骨や筋、内臓も含まれているものや、馬肉以外の食材(野菜・フルーツなど)で栄養が補われているものを購入するとバランスよく栄養が摂取できます。

③食事切り替え時の注意点

フードを切り替えるときは、最低1週間。できれば2~3週間かけてゆっくり切り替えて行くようにしてください。

これにより、愛犬にアレルギーなどがないか確認できますし、愛犬のお腹がフードの切り替えに対応しやすくなります。

初めて馬肉を与える場合は特に、少量から試し愛犬の体調をよく観察しましょう。

皮膚に赤みや発疹ができていないか、うんちの状態はどうか…日々チェックするようにしてみてください。

おすすめの馬肉ドッグフード

ディアラ


Diara(ディアラ) 《角切り》馬肉パーフェクトミンチ 1kg【無添加・冷凍馬肉】安心・安全!

『ディアラ』は馬肉ペットフード専門店です。

新鮮な馬肉を使った『生食』を購入することができます。

人間の食品と同じレベル(人間が食べる馬刺しと同じレベル)で衛生管理された馬肉を使っているのがディアラの大きな特徴です。

無添加なのも魅力の1つ。

フードは冷凍した生肉タイプのみの取り扱いですが、トッピングや馬肉を使ったおやつなども豊富に取り揃えています。

さまざまなタイプの用意がありますが、個人的には『馬肉パーフェクト』か『馬肉パーフェクトプラス』のシリーズがおすすめです。

ディアラはこんな方におすすめ

  • 生食を与えたい方
  • 冷凍タイプが良い方
  • 馬肉のみで与えたい方

ディアラ公式サイトを覗いてみる→ディアラ公式サイト

楽天で購入する↓


Diara(ディアラ) 《角切り》馬肉パーフェクトミンチ 1kg【無添加・冷凍馬肉】安心・安全!

馬肉 専門店ディアラ 犬 トッピング ごはん 手作り Diara ケーシング 新鮮 冷凍 生肉 赤身肉 小分け ミンチ パーフェクト パーフェクトプラス ローフード 80g×10本 1キロ 1kg 犬の自然派食料品店エノネ

馬肉自然づくり

こちらは手軽に取り入れられるドライフードタイプです。

実は馬肉のドライフードってあまりつくられていないんですよね。探してもなかなか巡り合えないのが現状です。

そんな数少ない貴重なドライフードタイプの馬肉が『馬肉自然づくり』です。

※馬肉の他に鶏肉も含まれています。(配合量は馬肉が一番多いです)

この『馬肉自然づくり』は、熊本県の馬刺し専門店が運営するメーカーの商品で、なんと原材料に使われている馬肉は人間用の馬刺しと同じものなのです(人間用の馬刺しの切れ端を使用)。

つまりは品質はもちろん、衛生管理も徹底されている馬肉が使われていると言うことです。

無添加であることも魅力。

『馬肉自然づくり』は栄養やエネルギーがたくさん必要なパピー期の犬にはおすすめしていませんが、生後8~10か月程度から使用することができます

生肉ではないのでシニア犬にも安心して与えることができるフードです。

馬肉自然づくり はこんな方におすすめ
  • ドライフードタイプを探している方
  • 手軽に馬肉を取り入れたい方
  • シニア犬にも安心して与えたい方
公式サイトを覗いてみる→馬肉自然づくり

馬肉パラパラミンチ

馬肉パラパラミンチは、先ほどの『自然馬肉づくり』のメーカーさんが作っている生肉タイプの馬肉になります。

馬肉自然づくりと大きく違う所は、生肉という点ともうひとつ。

パピー期から与えられるという点です。離乳期を終えて固形物が食べられるようになったら与えても大丈夫です。

冷凍ミンチなので、その都度必要量だけ解凍して、残りは鮮度を保ったまま保存できるのも使い勝手が良いところ!(賞味期限:加工日より冷凍で180日)

そのまま与えても良し、トッピングとして活用しても良し、手作りごはんに使っても良し!

いろいろな使い方ができます。

馬肉パラパラミンチ はこんな方におすすめ
  • まずは生肉を少量で試したい方
  • トッピングとして使いたい方
  • 手作りごはんに使いたい方
  • 冷凍タイプが良い方
公式サイトを覗いてみる→馬肉パラパラミンチ

まとめ

ここまで馬肉のメリットデメリット、おすすめ商品などを書いてきました。

最後にまとめです。

馬肉はこんな子におすすめ

  • 生食にトライしたい子
  • ドッグフードの食いつきが悪い子
  • ダイエットをしたい子
  • 胃腸が弱い子

馬肉は犬にとってたくさんのメリットがあり、とっても優秀な食材です。

愛犬に健康で長生きしてほしい!

質の良い美味しいご飯を食べて欲しい!

美味しい物を食べながらダイエットさせたい!

こんな風に思っている飼い主さんは、ぜひ馬肉に挑戦してみてください☆

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次