ドッグフードに使われている原材料の表示の仕方に決まりはある?具体的な見方もご紹介!

飼い主さん

原材料の表示ってそもそもどうやって見れば良いの?表示の仕方に決まりとかはあるのかな?

このような悩みをお持ちの方へ、本記事では『ドッグフードに使われている原材料の表示の決まり』『表示の具体的な見方』について解説します。

大切な愛犬が毎日たべるものだからこそ、ドッグフードは本当に安全なものを選びたいですよね。

安全なドッグフードを選ぶためには、私たち飼い主が原材料の表示について正しく理解する必要があります。

これから紹介する『ドッグフードに使われている原材料の表示の決まり』『表示の具体的な見方』について知り、大切な愛犬の健康を守りましょう!

あるじ

最後の方で写真付きで具体的に解説します!

目次

原材料の表示の仕方に決まりはある?

ドッグフードの原材料の書き方には、各国で定められた基準が存在し、これらに従って製造・販売されます。以下に、日本と国際的な規則について説明します。

日本における規則

日本では、ドッグフードなどのペットフードは「ペットフード安全法」に基づいて規制されています。この法律により、製品に含まれる原材料や栄養成分が明確に表示されることが義務付けられています。

具体的な基準は以下の通りです。

原材料表示の決まり

  • 重量順に記載: 原材料は、製品に含まれている重量が多い順に記載しなければなりません。これは消費者が主要な成分を簡単に把握できるようにするためです。
  • 全成分の記載義務: ドッグフードに含まれるすべての成分が表示される必要があります。たとえ少量でも、アレルギー物質や添加物が含まれている場合にはその成分が明記されなければなりません。
  • 具体的な成分名の使用: 「肉副産物」や「動物性脂肪」などの曖昧な表記よりも、できるだけ具体的な動物の種類(例:鶏肉、牛肉)を記載することが推奨されています。

国際的な規則

国際的には、主に以下の機関がドッグフードの表示基準に影響を与えています。

AAFCO(米国飼料検査官協会)

  • 重量順での表示: 原材料は重量が多い順に記載される必要があります。AAFCOの基準では、特にタンパク質源が最初に来ることが推奨されます。
  • 詳細な原材料名: 「動物性副産物」などの不明瞭な表記よりも、「鶏肉」「牛肉」「ラム肉」など、具体的な肉の種類が明記されることが理想です。
  • 添加物の明記: 化学保存料、着色料、香料が使用されている場合、それらの具体的な名称を記載する必要があります。特に人工保存料(BHA、BHTなど)や人工着色料は、消費者にとって重要な情報です。

FEDIAF(欧州ペットフード産業連合会)

  • 全成分の表示: ヨーロッパでは、すべての原材料を表示することが義務付けられており、消費者が含有物を簡単に理解できるようにしています。
  • アレルゲンの記載: 特定のアレルギーを引き起こす可能性のある成分(小麦、牛肉、大豆など)は、明確に表示する必要があります。
飼い主さん

表示についての決まりはわかったけど、どうやってドッグフードの良し悪しを見分ければ良いのかな?

あるじ

ここからは原材料の見方を解説していきます!

原材料の具体的な見方とは?

ドッグフードを選ぶ際に原材料の見方はとても重要です。愛犬の健康を守るために、どのような成分が含まれているのかを理解することが大切です。

ここからはドッグフードの原材料の見方とポイントを紹介します。

1. 最初に記載されている原材料を重視する

ドッグフードの原材料は、含まれる量が多い順に表示されます

最初に記載されているものは、ドッグフードの中で最も多く含まれている成分です。理想的には、最初に動物性のタンパク質(肉や魚など)が含まれているものを選びましょう

  • 良い例: 「チキン」「ラム」「サーモン」など、具体的な肉や魚が最初に書かれているもの。
  • 避けるべき例: 「肉副産物」「家禽ミール」など、具体性に欠ける表現は品質が低い場合があります。

2. 肉副産物や副産物粉に注意

「肉副産物」や「副産物粉」とは、肉以外の動物の部位(内臓、くちばし、爪など)が使われている場合があります。これらは、必ずしも有害ではありませんが、質の低い成分である可能性が高いです。

3. 穀物の種類に注目

穀物(トウモロコシ、小麦、大豆など)が多く含まれている場合、主成分として穀物が使用されている可能性があります。穀物はエネルギー源になりますが、過剰摂取やアレルギーの原因になることがあります

特にアレルギーを持っている犬の場合、穀物を使用していない「グレインフリー」のフードを選ぶと良いでしょう。

  • 良い例: オーツ麦や玄米など、消化しやすい穀物。
  • 避けるべき例: トウモロコシ粉や小麦粉などの精製された穀物が多量に含まれるもの。

4. 保存料や添加物に注意

人工的な保存料、着色料、香料が含まれていないかを確認しましょう。これらは長期的に見て犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

  • 良い例: ビタミンC(アスコルビン酸)やビタミンE(トコフェロール)などの自然由来の保存料。
  • 避けるべき例: BHA、BHT、エトキシキンなどの化学保存料。

5. 特定の成分アレルギーに配慮

愛犬がアレルギーを持っている場合、その成分が含まれていないかを確認しましょう。

例えば、鶏肉アレルギーがある犬には、鶏肉や家禽由来の成分が含まれていないフードを選ぶ必要があります。

実際のパッケージを見てみよう!

ここでは実際に写真を見ながら、よりわかりやすく解説していきます。

あるじ

実際に我が家で食べさせている『オリジン』で解説します。

オリジン

オリジン(Orijen)はカナダのChampion Petfoodsが製造するプレミアムドッグフードで、特に高品質な原材料と無添加にこだわって製造されています。

犬の健康を第一に考え、自然に近い栄養バランスを提供することを目指している高品質といえるドッグフードです。

成分表示を見てみよう!

実際に購入したパッケージにはこんな感じで記載されています。

あるじ

我が家では愛犬の体質に合わせてオリジンシリーズの中から「オリジナル」という商品を購入しています。

こちらの写真だと小さくて見にくいため、公式サイトから抜粋した原材料表を使って見ていきます。

原材料(オリジンオリジナルドッグ)※公式サイトより抜粋

新鮮鶏肉 (25%), 新鮮七面鳥肉 (8%), 新鮮鶏内臓 (レバー, 心臓) (7%), 生の丸ごとニシン (6%), 生の丸ごとヘイク (5%), 新鮮卵 (5%), 生七面鳥レバー (5%), ディハイドレート鶏肉 (4%), ディハイドレート七面鳥肉 (4%), ディハイドレートサバ (4%), ディハイドレートイワシ (4%), ディハイドレートニシン (4%), 丸ごと赤レンズ豆, 丸ごとヒヨコ豆, 丸ごとエンドウ豆, 鶏脂肪 (3%), 丸ごと緑レンズ豆, 丸ごとピント豆, 丸ごと白インゲン豆, レンズ豆繊維, ポロック油 (1%), エンドウ豆スターチ, 乾燥ケルプ, 新鮮丸ごとカボチャ, 新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ, 新鮮丸ごとズッキーニ, 新鮮丸ごとニンジン, 新鮮丸ごとリンゴ, 新鮮丸ごと洋梨, 乾燥チコリールート, 新鮮ケール, 新鮮ホウレン草, 新鮮ビートの葉, 新鮮カブラ菜, 丸ごとクランベリー, 丸ごとブルーベリー, 丸ごとサスカトゥーンベリー, ターメリック, オオアザミ, ゴボウ, ラベンダー, マシュマロルート, ローズヒップ 酸化防止剤: 植物油から抽出したトコフェロール: 121mg, クエン酸: 40mg, ローズマリーエキス: 80mg 添加栄養素 (1kgあたり): 3b606 (亜鉛: 105mg), 3b406 (銅: 11mg), 3a821 ビタミンB1: 10mg, 3a672a ビタミンA: 3750 IU, 3a671 ビタミンD3: 500 IU, 3a700 ビタミンE: 80 IU 添加腸球菌: 4b1707 エンテロコッカスフェシウム菌 NCIMB 10415 1×10^9 CFU

オリジンの原材料から読み取れること

オリジンオリジナルの原材料を見ていくと、次のようなことがわかります。

  • 動物性タンパク質含有率が非常に高い
  • グレインフリー(穀物不使用)
  • 自然な保存料の使用

詳しく解説します。

1.動物性タンパク質含有率が非常に高い

原材料の一番最初に「新鮮鶏肉 (25%)」と記載されています。

これは、このフードに一番多く使われている原材料が鶏肉で、その含有量は全体の25%であることを示します。

続いて「新鮮七面鳥肉 (8%)」と記載されています。

これは、このフードに二番目に多く使われている原材料が七面鳥肉で、その含有量は全体の8%であることを示します。

このように上から順に原材料を見ていくと、

オリジンオリジナルの原材料リストのトップに挙げられているのは、

  • 新鮮鶏肉
  • 新鮮七面鳥肉
  • 新鮮鶏の臓器(レバー、心臓、腎臓)
  • 新鮮全卵
  • 新鮮魚(サバ、ヘイク、イワシ、ニシン)

などの新鮮な動物性タンパク質源です。

ここから読み取れるのは、このフードが非常に高い動物性タンパク質含有率を持つということです。

犬は本来、肉食に近い雑食動物であり、動物性タンパク質が主な栄養源です。また、このフードの場合は動物の肉だけでなく臓器や軟骨も使用しているため、よりバランスの取れた必須アミノ酸ビタミンミネラルも含まれています。

2. グレインフリー(穀物不使用)

原材料をみてみると、このフードは消化しにくかったりアレルギーの原因になりやすい穀物(小麦、トウモロコシ、米など)を使わず、レンズ豆、ヒヨコ豆エンドウ豆かぼちゃほうれん草など消化の良い野菜や豆類が使用されているグレインフリー(穀物不使用)であることがわかります。

これにより、犬の消化器官に過度な負担をかけず、必要な炭水化物食物繊維を摂取することができます。

3. 自然な保存料の使用

このフードは、犬の健康を脅かす化学的な保存料や添加物を使用せず、ビタミンE(トコフェロール)などの自然由来の保存料を使っています。

これらのことからこのフードは非常に安全性の高いフードと言えるでしょう。

毎日食べるものだからこそ、フード選びは重要!

使われている原材料を正しく理解することは、大切な愛犬の健康を守ることに繋がります。

ドッグフードを購入する前にかならず原材料を確認し、愛犬の体に合った質の良いフードを選ぶようにしましょう!

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