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⚠以下、作品の紹介や感想を書くにあたり多少のネタバレを含みますのでご注意ください⚠
ストーリー紹介
「私のお飾りの妻になっていただけませんか?」
こんな、なんとも調子の良いセリフからスタートした『誰かこの状況を説明してください！』第１巻。
主人公・ヴィオラは貧乏貴族ユーフォルビア家のご令嬢。
ある日突然、見るだけで女性が卒倒する程の超美形でエリート貴族・フィサリス公爵から、
「実家の借金を肩代わりする代わりに、自分のお飾りの妻になって欲しい。」
と求婚されます。
俗に言う契約結婚です。
実はフィサリス公爵には６年程付き合っている恋人がいますが、身分の違いから結婚することが叶いません。
それなのに周りから身を固めろとうるさく言われる為に、名ばかりの妻を娶ることにしたのです。
もちろん、恋人とは関係続行！
何とも自分勝手で都合の良い話。聞いているだけで『最・低！』と言う言葉が頭をよぎります。
しかしながら…ヴィオラ、まさかの快諾。
これまで特に気になる殿方もおらず、実家の借金がチャラになる上、何不自由なく暮らせて老後の心配なく暮らせるなんてラッキー☆
と思ったようです。
結婚に憧れるお年頃なのに、この考え…。ちょっと考え方がズレています（笑）
そして、いざ結婚式。
法的に夫婦となったヴィオラとフィサリス公爵ですが、
結婚式を終えた夜からヴィオラをお屋敷に残し、当然のように恋人と過ごす別棟へ戻ります。(超最低☆)
しかし、ヴィオラは全く気にしていない様子。
あまりにも淡々としているヴィオラに拍子抜けした様子のフィサリス公爵。
恐らく、今まで自分にここまで興味を示さない女性を見たことが無いのでしょう（笑）
そんな状況がちょっと寂しい様子のフィサリス公爵。なんて自分勝手。
それに引き換え、ヴィオラはベッドで一人くつろぎ、
「いよいよ明日からお飾りの奥様生活発進です！」
と、これから始まる悠々自適生活を楽しんでいる様子でした。
翌日からヴィオラの奥様生活が始まります。
そこでヴィオラが目にしたものは、超高級なドレスの海！！
いったい何着あるの！？とヴィオラは目を回してしまいます。
そして大量の超豪華な朝食。
聞けば、フィサリス公爵は好みが毎日変わるので、さまざまな種類の食事を取り揃えて出しているというのです。
しかも、もちろん完食なんてしません。
元貧乏貴族のヴィオラからこの状況はあまりにも信じられません。
思わずフィサリス公爵に対して
『もったいないお化けに呪われてしまいなさい！！』
と思ってしまうヴィオラでした。(可愛い)
一人ぼっちの食卓を寂しく感じたヴィオラは、執事のロータスに頼み込んで翌日から使用人たちと一緒に朝食をとることにします。
そこでメイドから屋敷について聞かれたヴィオラは、
「素敵なお屋敷だけどなんとなく寂しい」「人の気配を感じない…」と素直な感想を伝えました。
それを聞いて言葉に詰まるメイドたち。
思わず、『失言をしてしまった！』と取り繕うヴィオラでしたが、
メイド頭のダリアの口から
「きっと本当のことでございます。」
「何年もお屋敷に女主人が不在ですとやはり華がなくなるものです。それにここ数年はご主人様も別棟でお過ごしで こちらは寂しくなる一方でしたから…」
という言葉を聞かされます。
誰も住んでいない立派なお屋敷をただ綺麗に保つだけ…
そんなメイドたちの状況を目の当たりにしたヴィオラは
自分がお屋敷をよみがえらせる！と宣言し、動き出すのでした。
この他にも、契約外の夜会あり、旦那様の恋人とのバトルあり、フィサリス公爵の両親の訪問あり！！
さまざまなことを使用人たちと共に乗り越えて行くヴィオラ。
フィサリス公爵は、そんな使用人や両親たちと仲良く過ごし、慎ましやかに過ごすヴィオラが次第に気になっていきーーー！？
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感想
何と言っても、絵がすっごく可愛いです！
ヴィオラに一目ぼれして漫画を購入しました。
もちろん絵だけではなく、話も面白かったです。
フィサリス公爵のことをなんとも思っていないヴィオラが、使用人たちとの生活が楽しすぎて、
『旦那様いらなくね？』
と思ってしまう所や、
本館で過ごそうとしたフィサリス公爵を、ヴィオラと使用人たちみんなで満面の笑みで別棟へ追い出す見送るシーンが思わずツボってしまいました。
こう言っちゃなんですが、
みんな今の楽しい生活を送るに当たって、フィサリス公爵が邪魔なんですねぇ（笑）
フィサリス公爵にあたっては自業自得ですが…。
ただ、フィサリス公爵にも恋人にここまで溺れるだけのきちんとした理由がありまして…
やはり、お家柄といいますか…肩書でしか自分を見てもらえなかったフィサリス公爵。
長年自分自身を見てもらえない、わかってもらえない辛さや葛藤が溜まり切ったところに、不意に現れた肩書を気にせず自分を見てくれた相手。
それは夢中になってしまいますよね。
だからと言って、ヴィオラにしていることは最低に変わりありませんが…。
個人的にはヴィオラが纏うドレスのデザインにも注目してほしいです！
この手の漫画で出てくるドレスは、ゴテゴテの…ダサいデザインが古くて可愛いとは言えないものが多いのですが、ヴィオラが着るドレスはシンプルで繊細な素敵なデザインなんです！！
線の細いヴィオラの良さが引き立ちます！
ヴィオラは前向きというか、ちょっと感覚がズレていると言いますか…とにかくマイペースで天然！
庶民派で、とっても可愛らしい女性です。
癒しにもなってくれますので、是非読んでみて欲しいです♪
あと、登場人物の女性の名前がヴィオラ・サーシス・カレンデュラ・ダリア・ミモザ・ロータス・ベリス…みんなお花の名前なんです！
それぞれどんな花か調べてみるのも楽しいですよ！
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