飼い主さんA最近、愛犬の体重が増えてきた気がする。



ダイエットさせたいけど、ごはんを減らすのはかわいそう。



馬肉はヘルシーって聞くけど、ダイエットに向いてるの?
愛犬の体重が増えてくると、毎日の食事を見直した方がよいのか気になりますよね。
結論からいうと、馬肉はダイエットに適した食材といえます。
馬肉の赤身は、体をつくるための良質なタンパク質を含みながら脂質が少なく、今回比較する4種類の肉の中ではカロリーも低めです。
ただし、一口に馬肉と言っても、部位や商品によって脂質やカロリーは異なります。
大切なのは、馬肉の栄養的な特徴を知り、フード全体のカロリーや栄養バランス、1日に与える量を確認することです。
この記事では、「愛犬がちょっと太ってきたな」と感じて食事の見直しを考えている飼い主さんに向けて、馬肉がなぜダイエットに向いている食材かをほかの肉との栄養成分の比較を交えて解説します。
馬肉はダイエットをしたい犬に向いている?
結論からお伝えすると、馬肉は、ダイエットを考えるときに選択肢となる食材の一つです。
人間のダイエットでもよく、
「高タンパク低脂質な食事が良い」
と言われていますよね。
その点で注目したいのが馬肉です。
実は、馬肉は高タンパク低脂質な食材です。
馬肉は、その特徴から人間のダイエットにも理想的な食材とされています。ただ、なかなか手に入りにくい食材でコストもかかるため、鶏むね肉など普段の買い物で手に入りやすい食材を使う人たちの方が圧倒的に多いと思います。
そんな中、ドッグフードでは以前よりも馬肉を使ったものが多く取り扱われるようになってきました。
私は実際に6年間、毎日愛犬に馬肉を与えてきたこともあり、馬肉の栄養価や特徴に非常に注目しています。
ただし、ここで気を付けたいのは、馬肉そのものの特徴と、馬肉を使ったドッグフードの特徴は分けて考える必要があるということです。



ドッグフードの場合は、馬肉以外のものも使われているので栄養成分など全体を見てから決めることが大切です。
馬肉がダイエットに向いている理由を3つ紹介
①馬肉は高タンパク・低脂質・低カロリー
馬肉の魅力は、タンパク質を含みながら、脂質やカロリーを比較的抑えやすいところです。
タンパク質は、筋肉や皮膚、被毛など、犬の体をつくるために必要な栄養素です。
ダイエット中だからといって、単純に食事の量を減らすだけでは、必要な栄養まで不足してしまう恐れがあります。
そのため、食事全体のカロリーを調整しながら、必要なタンパク質を確保することが大切です。
馬肉の赤身は、こうした食事を考えるときに取り入れやすい食材の一つです。
ここでは馬肉のタンパク質量を他の肉と比べて見ましょう。
| 肉の種類(赤身・生) | タンパク質量 (生・赤身肉100g中) |
| 馬肉 | 20.1g |
| 牛肉(国産) | 21.3g |
| 豚肉 | 22.2g |
| 鶏むね肉(皮なし) | 24.4g |
参考:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
馬肉の赤身には、100gあたり20.1gのタンパク質が含まれています。
今回比較した肉の中では、鶏むね肉や豚肉より少ないものの、タンパク質を含みながら脂質を比較的抑えられることが特徴です。
②馬肉はL-カルニチンが豊富
赤身肉に多く含まれるアミノ酸の一種「L-カルニチン」は脂肪をエネルギーとして利用する過程に関わる成分です。
体の中で、脂肪をエネルギーに変えるとき、L-カルニチンがその運搬をサポートします。
赤身肉に多く含まれており、馬肉は比較的L-カルニチンを多く含む食材として研究で紹介されています。
| 肉の種類(赤身・生) | L- カルニチンの含有量(参考値) | 比較上のポイント |
| 馬肉 | 423㎎ | 豊富に含む |
| 牛肉 | 139~143㎎ | 豊富に含む |
| 豚肉 | 25~60.8㎎ | 含有量は比較的少なめ |
| 鶏むね肉(皮なし) | 13~34.4㎎ | 含有量は比較的少なめ |
③馬肉はミネラル(鉄分・カルシウム)が豊富
ミネラルは、犬のダイエット中にも欠かせない栄養素です。
たとえば、鉄分は血液中で酸素を運ぶ働きを支え、カルシウムやリンは骨や歯の健康維持に関わります。
馬肉に含まれる鉄分は牛肉や豚肉よりも多く含まれており、ダイエット中に陥りやすい貧血や疲れを予防します。
| 肉の種類(赤身・生) | 鉄分 | カルシウム | リン |
| 馬肉 | 4.3㎎ | 11㎎ | 170㎎ |
| 牛肉(国産) | 2.6㎎ | 4㎎ | 170㎎ |
| 豚肉 | 0.9㎎ | 3㎎ | 210㎎ |
| 鶏むね肉(皮なし) | 0.4㎎ | 5㎎ | 200㎎ |
参考:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
馬肉にはどんな部位がある?


馬肉で脂質の多い部位
馬肉も、部位によっては脂質を多く含む場合もあります。
たとえば、
- たてがみ(コウネ)
- フタエゴ
などです。
たてがみ(コウネ)は、馬のたてがみが生えている部分の肉で、100g中に脂質を約30~70g含み、カロリーは約750~900kcalです。
ほぼ純粋な皮下脂肪でゼラチン質のため、馬肉の中でも特に脂質とカロリーが多い部分となっています。
ただし、コラーゲンが豊富というメリットがあります。
フタエゴは、馬のあばら周辺の肉で、100g中に脂質を約8~15g含み、カロリーは約170~240kcalです。
赤身と脂身が3層になっているため、たてがみほど脂質とカロリーは高くはありませんが、ダイエットとして馬肉を取り入れる場合は気を付けたい部位になります。
上記のように脂質を多く含む部位もありますが、馬肉の脂は不飽和脂肪酸(血中の中性脂肪や悪玉(LDL)コレステロールを減らし、代謝や満足感をサポートする良質な脂質)を多く含んでいるのが特徴です。
馬肉で脂質の少ない部位
ここでは馬肉の中でも特にダイエットに適している脂質の少ない部位を3つ紹介します。
その部位とは、
- ヒレ
- モモ
- ロース
です。いわゆる「赤身」と言われる部分となります。
【ヒレ】
特徴:100gあたり、脂質約1.0g/カロリー約110kcal
最も柔らかく、脂質がほとんど含まれない最高級の赤身部位です。
【モモ】
特徴:100gあたり、脂質約2.5g/カロリー約102kcal
馬刺しの定番とされる一般的な「赤身」です。さっぱりとしていて、カロリーの低さはトップクラスとなっています。
【ロース】
特徴:100gあたり、脂質約2.5g/カロリー約110kcal
背中側のお肉で、赤身のうまみと程よい柔らかさがあります。ヒレやモモに比べると、わずかに脂質が含まれますが、牛肉や豚肉のロースとは比べ物にならないほどヘルシーです。
馬肉を愛犬のダイエット食材として取り入れるのであれば、ヒレやモモが特におすすめの部位となります。
牛・豚・鶏肉との比較
馬肉の赤身がいかに低脂質であるかは、ほかの赤身肉と比較すると一目瞭然です。
次の表では生の赤身肉100gあたりの脂質とカロリーの比較表となっています。
| 肉の種類(赤身・生) | 脂質量(100gあたり) | カロリー(100gあたり) |
| 馬肉 | 約2.5g | 約102kcal |
| 牛肉(国産) | 約10.7g | 約176kcal |
| 豚肉 | 約3.7g | 約118kcal |
| 鶏むね肉(皮なし) | 約1.9g | 約113kcal |
参考:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」



ダイエットの定番である鶏むね肉よりもカロリーが低いなんてビックリ!!!
まとめ|馬肉の赤身は、愛犬の体重管理を考えるときの選択肢


ダイエットの観点から馬肉を総合評価すると、次の表のようになります。
| 評価項目 | 馬肉 | 牛肉 | 豚肉 | 鶏むね肉(皮なし) |
| 低カロリー | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 |
| 高タンパク | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ |
| 低脂質 | ◎ | △ | 〇 | ◎ |
| 鉄分 | ◎ | 〇 | △ | △ |
| L-カルニチン | 豊富 | 豊富 | 比較的少ない | 比較的少ない |
馬肉は高タンパク・低脂質・低カロリーに加え、ダイエットに必要な栄養成分を豊富に含んでいます。
ただし、これはあくまで生肉の数値です。
ドッグフードとして加工した場合は、ほかの原材料や製法などでカロリーや脂質の数値も変わります。
馬肉を使ったドッグフードを選ぶ時は、「馬肉を使っているからよい」ではなく、きちんと全体の栄養成分をチェックしてから愛犬に合った適量を与えるようにしましょう。











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