飼い主さん毎日同じものを食べて、アレルギーにならないかな?
愛犬の食事について、こんな疑問を感じたことはありませんか。
愛犬の皮膚の健康を守るために、食べ物の選び方を気にしている飼い主さんも多いと思います。
結論からいうと、馬肉は食物アレルギーに配慮するうえで考えられる選択肢のひとつです。
馬肉は、鶏肉や牛肉などに比べてドッグフードに使われる機会が少なく、これまで食べた経験がない犬にとっては「新奇タンパク」として利用できる場合があります。
ただし、馬肉だからといって、必ずアレルギーを起こさないわけではありません。
大切なのは、馬肉という食材だけで判断するのではなく、愛犬がこれまで何を食べてきたか、どんな食材に反応する可能性があるかを考えることです。
この記事では、食物アレルギーが起こる仕組みや低アレルゲン食材の考え方を解説しながら、馬肉が選択肢になる理由やドッグフードを選ぶときの注意点を紹介します。
本記事の内容
- 犬の食物アレルギーが起こる仕組み
- 今まで食べていたものでもアレルギーになる理由
- 低アレルゲン食材とされるタンパク源と、その基準
- 馬肉が低アレルゲン食材といわれる理由とドッグフードを選ぶときの注意点
本記事の信頼性


この記事を書いている私は現在、シニア犬(柴犬・9歳・メス)を飼っており、実際に馬肉を与えています。
愛犬の向日葵は3歳のときに急性膵炎、4歳のときに肝炎を経験しており、その経験から私は犬の食事について勉強を始めました。
また、柴犬は皮膚トラブルが多い犬種として知られ、毎日のケアがとても大切です。そういった経緯を踏まえてたどり着いたのが馬肉でした。
アレルギーが起こる仕組み
まずは、食物アレルギーがどのように起こるのか、簡単に説明します。
食物アレルギーとは、本来は体に害のない食べ物を、免疫システムが有害なものだと勘違いし、過剰に反応してしまうことです。
食物アレルギーが起こる仕組み
1.食べ物を取り込む
食べ物に含まれるタンパク質などが体内に入ります。
2.免疫システムが反応する
何らかのきっかけで、免疫システムが特定のタンパク質を異物として認識し、アレルギー反応を起こす準備が整うことがあります。
3.再び同じものを食べる
その後、同じタンパク質を食べたときに免疫システムが過剰に反応し、炎症などを引き起こす物質を放出することがあります。
4.症状が現れる
皮膚のかゆみ、赤み、下痢、嘔吐などの症状が現れることがあります。
犬の場合は?
犬の食物アレルギーも、基本的な仕組みは同じです。
例えば、牛肉や鶏肉などに含まれる特定のタンパク質に免疫システムが過剰に反応し、皮膚のかゆみや消化器症状などを引き起こすことがあります。
大切なのは、食べ物そのものが悪いのではなく、特定のタンパク質に対して体の免疫システムが過剰に反応することが原因だという点です。
なお、食物アレルギーと、食べ物が体に合わないことで起こる「食物不耐症」は仕組みが異なります。
普段食べていたもので突然アレルギーが起こるのはなぜ?
今まで問題なく食べていたものでも、食物アレルギーを発症することがあります。
これは、食べ物に含まれる特定のタンパク質に対して、免疫システムが過剰に反応する状態になることがあるためです。
例えば、これまで鶏肉を問題なく食べていた犬の場合を考えてみましょう。
1.鶏肉を食べる
鶏肉に含まれるタンパク質が体内に入ります。
2.免疫システムが特定のタンパク質を認識する
何らかのきっかけで、そのタンパク質に対して免疫システムが反応する状態になることがあります。
3.再び鶏肉を食べると免疫反応が起こる
その後、同じタンパク質を食べたときに免疫システムが過剰に反応し、皮膚のかゆみや下痢などの症状が現れることがあります。
つまり、今まで問題なく食べられていたからといって、これからもアレルギーが起こらないとは限らないのです。
ただし、同じものを食べ続けたことだけがアレルギーの原因とは限りません。
低アレルゲン食材とされる代表的なタンパク源


ドッグフードで「低アレルゲン食材」と呼ばれるタンパク源には次のようなものがあります。
- 馬肉
- 鹿肉
- ラム肉(羊肉)
- サーモン
- 白身魚
- カンガルー肉
- ウサギ肉
これらは、一般的なドッグフードでよく使われる鶏肉や牛肉とは異なるタンパク源として、アレルギーに配慮したフードに利用されています。
ただし、低アレルゲン食材には、すべての犬に共通する明確な基準があるわけではありません。
大切なのは、なぜ低アレルゲン食材と呼ばれるのか、その理由を理解したうえで食事に取り入れていくことです。
低アレルゲン食材は何を基準にしているのか?3つの考え方
ドッグフードで低アレルゲンとされる食材には、次の3つのような考え方があります。
①犬がこれまで食べた経験の少ないタンパク源であること
食物アレルギーは、食材に含まれるタンパク質に免疫システムが反応することで起こります。
そのため、これまで食べたことのないタンパク源を選ぶことで、アレルギー反応が起こる可能性を抑えられる場合があります。
例えば、これまで鶏肉や牛肉を中心としたドッグフードを食べてきた犬なら、馬肉や鹿肉など、食べた経験のないタンパク源が選択肢になります。
このように、その犬がこれまで食べたことのないタンパク源を「新奇タンパク」と呼びます。
ただし、食べた経験がない食材なら、必ずアレルギーを起こさないというわけではありません。



このブログで紹介している馬肉も、主にこの考え方に基づいています。
②犬の食物アレルギーの原因として報告されている食材を避けること
犬の食物アレルギーでは、牛肉、乳製品、鶏肉、小麦などが原因として多く報告されています。
これらはドッグフードによく使われるため、犬が食べる機会も多い食材です。
そのため、食物アレルギーが疑われる犬の食事管理では、原因となっている食材を特定し、それを避けることが大切です。
ただし、これらの食材がすべての犬にとってアレルギーを起こしやすいという意味ではありません。
どの食材がアレルゲンとなるかは、犬によって異なります。
③タンパク質を細かく分解していること
低アレルゲンを考えるうえでは、食材の種類だけでなく、タンパク質の状態も重要です。
例えば、動物病院で使用される療法食には「加水分解タンパク質」を使ったものがあります。
加水分解とは、タンパク質を細かく分解することです。
タンパク質を小さな断片にすることで、免疫システムがアレルゲンとして認識しにくくなることが期待できます。
ただし、分解の程度によっては反応が起こる場合もあります。
食物アレルギーの診断や食事管理には、獣医師の指導のもとで適切な療法食を使用することが重要です。



向日葵も「加水分解タンパク質」のドッグフード食べていた時期があるよ!
馬肉はなぜ低アレルゲン食材なのか?


馬肉が低アレルゲン食材といわれる主な理由は、鶏肉や牛肉などに比べて、犬が食べる機会の少ないタンパク源だからです。
一般的なドッグフードでは、鶏肉や牛肉などがよく使われています。
一方、馬肉を主原料とするフードは比較的少なく、犬によってはこれまで食べた経験がない場合もあります。
つまり、これまで鶏肉や牛肉を食べてきた犬にとって、馬肉は新奇タンパクの選択肢になる可能性があるということです。
ただし、馬肉そのものがアレルギーを起こしにくい特別な肉というわけではありません。馬肉にアレルギーを持つ犬もいます。
馬肉だから安心と考えるのではなく、愛犬がこれまで食べたことのあるタンパク源かどうかを確認することが大切です。
低アレルゲンのドッグフードを選ぶときの3つの注意点
低アレルゲンのドッグフードを選ぶ際には、次の3点を確認しましょう。
①主原料だけでなく、原材料全体を確認する
例えば、馬肉が主原料のドッグフードでも、ほかの原材料に鶏肉や牛肉由来の成分が含まれている場合があります。
特定の食材を避けたい場合は、主原料だけでなく、原材料全体を確認することが大切です。
②これまで食べてきた食材を振り返る
新奇タンパクを選ぶ際には、現在のフードだけでなく、過去に食べてきたフードやおやつの原材料も確認します。
普段のおやつやトッピングなども忘れずに振り返りましょう。
過去の食事内容がわからない場合は、動物病院に相談して選ぶと安心です。



手元にフードやおやつのパッケージがなくても、ネットやメーカーの公式HPなどで使われている原材料が調べられますよ!
③すでに食物アレルギーが疑われる場合は、自己判断でフードを変えない
皮膚のかゆみや下痢などが続いている場合、原因は食物アレルギーだけとは限りません。
食物アレルギーの診断では、原因となる食材を避けた食事を一定期間つづけ、その後、元の食事に戻した際に症状が再発するかを確認する方法などが用いられます。
このような食事管理を「除去食試験」といいます。
食物アレルギーが疑われる場合は、まず動物病院に相談しましょう。
まとめ|馬肉は愛犬のアレルギーに配慮した食事を考えるときの選択肢


馬肉が低アレルゲン食材といわれる理由は、犬が食べる機会の少ないタンパク源であり、これまで食べた経験のない犬にとっては「新奇タンパク」として利用できる場合があるためです。
特に、これまで鶏肉や牛肉を中心としたドッグフードを食べてきた犬にとって、馬肉は食事の選択肢を広げる食材のひとつになります。
ただし、馬肉なら必ずアレルギーを起こさないというわけではありません。
大切なのは、愛犬がこれまでどんな食材を食べてきたのかを振り返り、体質や食事の履歴に合ったタンパク源を選ぶことです。
また、皮膚のかゆみや下痢などの症状がある場合は、食物アレルギー以外の原因も考えられます。自己判断で食材を決めつけず、必要に応じて動物病院に相談しましょう。
愛犬に合うドッグフードを選ぶことは、毎日の食事を見直すことから始まります。
馬肉も選択肢のひとつとして、愛犬の体質に合わせたフード選びをしていきましょう。












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